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酒房きむら屋の
歴史

​墨田区最古の映画館「業平座」跡地​

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開店してから約30年になる酒房きむら屋。その前はキムラヤ茶房という喫茶店でした。

喫茶時代も合わせたら創業50年という年代物のお店です。


その前はというと、業平座という映画館をやっていました。

業平座は墨田区では最古の映画館でしたが、

戦争で建物などが焼けてしまい、惜しまれながら閉館いたしました。

今でも地面の下にはたくさんの映画フィルムや映写機が残っているんです。

映画館が街のシンボルとして活況を呈している当時、

落語家の古今亭志ん生さんが近くの長屋に住んでいらっしゃって、

みつ子さんというまだ小さい娘さんがしょっちゅう業平座に遊びにきていたそうです。

ちなみに、志ん生師匠一家が住んでいた長屋にはなめくじがたくさん出没していて、

なめくじ長屋と呼ばれていました。

でも、同じ長屋の住人やご近所さんたちがとても心根がよく、

お互いに助け合って楽しく暮らしていたそうです。

これぞ、まさしく昔の下町スピリット! 

この心を酒房きむら屋も引き継いでいきたいと思います。

「袖振り合うも他生の縁」
偶然にカウンターで隣り合ったお客さん同士が仲良くなったり、一緒のテーブルで語り合ったり…。

街の小さな居酒屋は、単にお腹を満たし、お酒を楽しむだけでなく、

心に栄養を与えてくれる場所なのかもしれません。

この世は「一期一会」。

偶然にふらっと入ったお店で、どんな人と出会うのか、

どんなことが起こるのか、わからないから面白い。

​ママさんの美味しい手料理とお酒を楽しみながら、

のんびり、ゆっくり、タイムスリップしてみてくださいね~。


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志ん生の
ナメクジ長屋

当時志ん生は柳家東三楼(とうざぶろう)と言って、金語楼とは兄弟弟子であった。預かった着物をまげて(入質)、師匠の三語楼には出入り出来なかったが、金語楼に頼んで寄席に出られるようになった。志ん生34歳で関東大震災の直後であった。

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